馬返しコースでの岩手山登山
岩手山登山 2004年9月岩手山は、別名南部富士ともいわれる日本100名山のひとつです。標高は2038mで岩手県の最高峰です。 岩手山の登山ルートは、焼走りコースや御神坂コースなど色々とあるのですが、最もメジャーな柳沢コース(馬返しコース)を選んで登山してきました。 この馬返しコースは、岩手山頂を眺めることができ、また南部富士といわれる富士山状の最も美しい形を見つつ登山を開始することができます。 今回、馬返しの登山口に着いたのが15時だったということもあり、岩手山山小屋である8合目避難小屋に宿泊しての岩手山登山となりました。 岩手山には、いくつか山小屋があるのですが、唯一管理人が常駐しており、宿泊が可能なのが8合目避難小屋です。 |
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馬返しの登山口へは、案内があちこちに出ていますので、迷うことはないでしょう。 気持ちのいいまっすぐな道を走って、登山口の馬返しに向かいます。 秋の澄んだ空気の向こうに岩手山が山頂まではっきりくっきり見えています。きっと、今、岩手山頂にいる人は最高の絶景を見ていることでしょう。 馬返しの登山口に着いたのは、1時間以上も遅く15時になりました。急いで準備をして体操を済ませ、15時30分に登山を開始しました。 ちなみに、馬返しの登山口には広い無料の駐車場もトイレもあります。 |
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馬返しの登山口はキャンプ場を進んでいった奥の「鬼又清水」という名水の先にあり、行けば誰でも分かるようになっています。 せっかくなので、その鬼又清水をペットボトルに汲み持って行きます。 登山を開始してしばらく行くと「改め所」の看板が出ています。それによると、その昔そこには神官がいて登山の可否を改めたということである。 「改め所」を過ぎると新道と旧道の分岐があります。この馬返しからの登山道は新道と旧道の2つがあり、途中途中でその2つの登山道は行き来することができます。 私の場合は時間が遅いのもあってか、すれちがった登山者に「新道の方が早いよ」といわれたので、ただひたすら新道で往復することになりました。 しかし、新道はあまり景色が広がらなくていまいちつまらなかったです。で、旧道はというとガレてはいるが、景色はいいらしい。 さて、最初の分岐を過ぎ、まだ1合目かよと思う1合目を過ぎてある豆腐岩の辺りは、景色を望むことができるので最初の休憩ポイントとしてオススメである。 |
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豆腐岩を過ぎるとほんとに急登である。 おまけに現役バリバリの火山なので火山灰の箇所もたくさんあり非常に足場が悪い。 とはいえ、時おり、盛岡の街などの下界の景色が振り返ると見えることもあり元気がもらえます。 とはいえ、4合目を過ぎた辺りから、暗くなる前に8合目の山小屋に着くかどうかも不安になってきた。一応ヘッドランプは用意しているが、なんとしても明るいうちに山小屋には着きたかった。 しかし、おまけにやはり山である。あんなに快晴だったのに6合目くらいからガスってきた。そんな状態でも何とか7合目の新道と旧道の合流場所まで登りました。ここの標高1730メートル、頂上までの距離は1950メートル、8合目避難小屋までは0,3キロとあった。 3合目からここまではひたすら急登だったが、ここから8合目までは比較的平らな所を進んでいくことになる。いくら平らだからといってもあまりにあっという間に8合目の山小屋に着いた。いつも思うのだが、この○合目というのは何を基準にして設定されているのだろう? とはいえ半分暗くなっていたので、この7と8合目の距離の近さは非常に助かりました。 |
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標高1770mの8合目避難小屋に着いた私は、早速受付を済ませて中へ。 中はストーブがたかれていて暖かい。それにしても、あらかじめこの小屋の事は調べていたとはいえ想像以上にきれいだ。 トイレも道の駅と同じくらい掃除の行き届いた水洗トイレだ。 宿泊料金は1500円。私は貸し毛布(500円)を借りたのだが、一気に3枚くれたので全く寒い思いをせずに済んだ。 500円で寝袋を持って登らなくて済むのだから安すぎである。 しかも、込んでいる時は別だろうけど、3段構造になっている寝床の好きな場所を使っていい。一番下はみんな広く使っているのもあり、もうほとんど埋まっていたので、私は3段目で寝ることに。 ただこの上の段に上る梯子がかなりきつかった。その3段目で、私はお湯を沸かしてカップラーメンを作って食べた。普通は、小屋の外とか専用のスペースでしなければいけないのだが、この小屋では中でコンロの火をたいてお湯とか沸かしてもいいので、それができた。 ちなみに水は小屋の前に水量豊かな水場があるから簡単に確保できます。そして食事を終え、外に出てみる。やはりガスったままで星は全然見えない。 きっと状態がよければすごいきれいであろう星空を想像し「明日は晴れますように」と祈りながら小屋に戻り、眠りに就いた。 参考までに、馬返しの登山口から8合目避難小屋までは2時間半かかりました。 |
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次の朝、雨が降るとかそういう気配は全くないものの、相変わらずガスったままであった。ご来光はもちろん×。おそらく山頂での絶景も絶望的であろう。 とはいえ山頂に向けて元気よく出発。9合目の不動平までは平らだし距離もないので、あっという間に到着した。 ここにも、いわゆる普通の避難小屋があります。 ここからが最後の登りです。足場の悪い火山灰の急登を登って行く。登りきったらあとは爽快なお鉢めぐりなのであるが、山頂部だけは暴風でおまけに視界がない。もたれることができる風は久々である。私がもたれることができるのがおおよそ風速25メートルだからそのくらいの風は吹いていたのではと思います。 その風の中を何回か吹き飛ばされそうになりながら反時計回りに岩手山の頂上を目指します。そして頂上に到着。山頂には当然というか誰もいませんでした。8合目避難小屋から岩手山頂までのコースタイムは約1時間でした。 で、当然というか絶景どころか数メートルの視界しかない。しかし、岩手山頂での写真はどうしても撮りたいので人が来るのを待つことに。 寒くてかなわなかったが、三脚は倒れるので待つしかなかった。待つこと約20分、やっと一人来たのでシャッターを押してもらいその後は即刻下山開始。 |
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普通なら、岩手山頂部のお鉢めぐりをするとこなのであるが、視界が数メートルしかないこの暴風域を、知らないコースを進むのは危険なので、来た道なら少なくともどんな感じかは分かるから泣く泣くそこを戻りました。 しばらく下り、9合目の不動平に下りる途中で、あの暴風が嘘のようになくなったのは驚きです。ついでに雲もなくなり下の景色が見える。頂上部だけが地獄であったわけだ。さすがは山の天気恐るべし。 その後は7合目までさくさく下りる。岩手山頂から7合目までは50分かかりました。 この7合目の景色が良かったので、眼下に見える小岩井農場を眺めつつ、ここを頂上代わりにコーヒーを沸かして飲みました。 そこを出発してからは、9合目から下はほぼ無風だったから想像がつかないはずなので、登ってくる人たちに頂上の暴風を告げながら、一気に下りました。7合目から馬返しの登山口までは、火山灰が浮き砂利になっている急な下りが多いので慎重に下りたから1時間40分かかりました。 下山後、山頂を振り返ると頂上は分厚い雲におおわれていました。 岩手山をまとめると、決して楽な山ではないがその分の達成感と絶景が広がっているはずなので、体力に自信のある人もそうでない人もぜひ挑戦して、私の見る事ができなかった絶景を見てください。 |
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