白馬岳登山
雪の積もる白馬岳登山白馬岳は、長野県と富山県の県境にある標高2932mの日本100名山のひとつです。他にも、花の100名山のひとつであったり、一度は登りたい山ベスト5にランクインされるなど、とにかく日本屈指の山ということができます。 おまけに、白馬山頂直下にある白馬山荘は日本で一番大きな山小屋でもあります。 一昔前まで白馬岳の標高は2933mだったはずですが、いつのまにか2932mになっていました。 白馬岳の登山ルートはいくつかありますが、栂池高原からリフトとゴンドラを利用して、その終着から乗鞍岳・小蓮華山を縦走して登頂するルートと、猿倉から大雪渓を登って登頂するルートが主な登山ルートになります。 このページでは、猿倉から白馬岳を白馬山荘を利用して1泊2日で登山してきた写真たっぷりの登山レポートを書いています。 ただし、第1日目は雨こそ降らないものの悪天候で、強風と地吹雪でほとんどが大雪渓の所で登山することを断念して引き返していたような日の登山です。前々日の雨が完全に雪になっていて、ある高さからは完全な積雪登山になりました。 ちなみに、私は冬山は未経験なので、結構苦労しました。 なので、登山ルートの写真もあまり参考にならないかもしれませんが、10月上旬の雪の白馬岳の写真として楽しんでいただけたら幸いです。 参考までに、猿倉からの夏山登山なら白馬岳日帰り登山も可能です。 |
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県道322号線で、猿倉の登山口に向かいます。 山の上のほうは完全に雪が積もっています。 下から見て白いと、上では完全な積雪のはずです。 おまけに、確実に荒れているのが分かる雲がかかっています。 大変な登山になりそうな予感がします。 |
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標高1250mの猿倉の登山口に着きました。 ここには、広くはないものの無料の駐車場があります。 近くにも登山者用の駐車場がありましたので、多少は駐車できるようです。でも、シーズンは厳しそうです。 ここには、山小屋もありますし、協力金のきれいにな公衆トイレもあります。しっかし、準備を整えましょう。 水場もトイレの建物にあります。 |
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白馬山荘に泊まる予定の1泊2日の登山予定なので、出発時刻は10時半を回っていました。 白馬岳や白馬鑓温泉への登山口は、猿倉荘の横にあります。 |
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登山開始して少しだけ登山道を行きますが、すぐに林道に出ます。 大雪渓の入口である白馬尻小屋までは登山口から1時間と出ていました。 そのうちの半分以上はこの林道を歩くことになります。 |
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林道からいきなり登山道になります。 ここまでに何組かの登山者とすれ違って話を聞きましたが、そのすべての人が、荒天で引き返していると言っていました。 しかし、ある人から雲の隙間を抜け、先に2組ほど引き返さずに登っていったという情報ももらいました。 |
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白馬尻小屋までは、比較的緩やかに登っていきます。 | |||
そして、大雪渓の入口である、白馬尻小屋に到着しました。 ここまで50分かかりました。 しかし、夏場はここからアイゼンをつけて大雪渓を登っていくのでしょうが、なんせ10月なので、雪がとけてここには大雪渓の「だ」の字の雪もありません。 なので、しばらくは登山道を登って行くことになります。 なお、この写真は翌日の写真です。 |
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夏場なら、大雪渓が右手にあり、そこを登って行くのでしょうが、今はなくなっていますので、ひたすら登山道を登っていきます。 そのうち、大雪渓が見えてきました。 |
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いよいよ大雪渓の端が見えてきました。 先ほど、クレパス注意という看板があったのですが、これをみたら端とはいえ、思いっきりあるじゃないですか、クレパスが!! |
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大雪渓を右手に、どんどん登っていきます。大雪渓には、大きなクレパスがあるのが分かります。 この辺り、浮き岩ばかりでかなり足元が悪くて大変です。 おまけに、落石にも注意をしなければいけないので、精神的にも疲れます。 |
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いよいよ大雪渓に突入です。靴にアイゼンを装着します。 天気がかなり回復して少なくとも地吹雪でないので、先に進む事にしました。 大雪渓には、所々クレパスがあり、それを避けるような形で、ルートがマークされています。 ちなみに、この時期の大雪渓は、大雪渓を上っていくというより、上りながら横断するといった程度の距離です。 |
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大雪渓を通過し、アイゼンをはずします。 アイゼンをはずしている時に、この日初めての下山者と話をしました。 その内容は「この先すぐにアイゼンがいるようになるというか、完全に雪。気温も氷点下で、尾根道の風は風速20m以上吹いていて、さらに雲の中。」でした。 「気をつけてゆっくり進めば大丈夫」と言われたので、やっぱり先に進む事にしました。 |
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教えられたとおり、すぐにアイゼンが再装着となりました。 滑らないように、橋を渡ります。 |
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標高2000mを越えた辺りから、登山道は完全に雪道になりました。 おまけに気温も低く、風も強くなってきました。さらに、追い討ちをかけるように、登山道の印が雪で埋まっていて分かりにくい。しかも、結果的に登山者も下山者も皆無なので、不安が余計に体力を奪います。 途中の岩室で一組の夫婦と挨拶をして抜きました。正直、人がいてほっとしました。 僕は、雪山の経験がありません。不安と緊張の中、この雪の登山道での緊張を強いられる登山と寒さでの体温維持で、エネルギー切れを起こしました。ほとんど物を食べずに登ってきたから、いつもは大丈夫でもこの日はダメでした。初めての経験です。 あわてて、高カロリーなものを口に運びますが、唾液すら出ない。なので、噛み砕いたものを飲み物で流し込みます。 そうこうしているうちに動けるようになりましたので、また登山再開です。 実は、周りが雪になった時から、「今日、汗をかいたら死ぬ。」と意識して、汗をかかないようなペースで登ってきたのが幸いです。 そして、標高2400mちょっとの避難小屋に着き、休憩しました。 人が5人くらいしか入れない小さな小さな避難小屋ですが、避難小屋ってこんなにありがたいんですね。 その後は、避難小屋を出発して、一歩一歩登っていきます。 風も強く、ザックの横にあるドリンクが、凍り始めたので、氷点下らしいです。 そうこうしているうちに、雲の隙間にはるか上に村営頂上宿舎という山小屋が見えてきました。 これで、遭難はなくなったとホッとしました。 しかし、これが見た目よりはるかに遠く、時間がかかりました。 |
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登山は道具選びから、技術の身につけ方次第で、大きく疲れ具合や楽しみ方が変わります。 それらを知らないと危険な上にただの苦行でしかありません。しかし、実際にそれらをきちんと教わる機会はほとんど存在していません。 そこで、まさにうってつけのDVDとテキストから構成された分かりやすい登山教室を紹介します。 それを見て、登山を学び登山ライフを楽しみましょう。登山ができると、旅行の幅もう〜んと広がりますよ。 あの有名なアルピニスト野口健も推薦する登山家 小西浩文の『目で見てわかる登山教室』 |
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村営頂上宿舎のところで、雲の切れ間に白馬山荘を撮りました。日本一大きい山小屋というだけあって、かなりでかい。 白馬山荘の向こうには、白馬岳の山頂が見えます。 |
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そして、村営頂上宿舎から15分で、本日の宿である白馬山荘に到着しました。 白馬山荘は、横から見るとこじんまりしていますが、奥が長い。 この尾根道は、暴風でした。 とりあえず、さっさと受付を済ませて、白馬岳の山頂に向かいます。 |
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通常なら、白馬山荘から白馬岳頂上は10分ほどで登れると思います。 しかし、暴風と30cm近い積雪で15分くらいかかりました。 |
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標高2932mの白馬岳山頂に登頂しました。 なんも見えません。寒すぎです。 まずは、山頂を踏むことが目的だったので、景色は明日に期待して白馬山荘に戻ります。 本日のコースタイムを書きたい所ですが、悪天と悪路で参考にならないのと、私自身時間を気にする余裕がない区間があったので、正直書けませんというのが事実です。 |
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白馬山荘は、なんと3組6名様の半貸切状態でした。いかに悪天だったかこれでよく分かると思います。 そんな少ない状態だったので、みなさんに個室を与えてくれました。 ありがたい反面、僕は1人だったので、その個室が寒い寒い。 夕食は、食堂でなく談話室でした。だって少ないもの。でも、それが幸いで、みんなと楽しく話をしながら食べることができました。 参考までに、これが白馬山荘の雲上のスカイレストランです。時期的にやっていませんでしたが… |
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夜中、目を覚ますと、予想通り、雲が晴れ、風もかなり収まっていました。 残念ながら、富山の夜景は見えませんでしたが、白馬村の夜景がよく見えました。 ますます、明日に期待です。 |
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次の日の朝、快晴です。 早速、白馬山頂にご来光を見に行きます。 戸隠山系の向こうから朝日が昇ってきます。 |
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朝日に輝く剣岳と立山連峰です。 遠く槍ヶ岳や穂高連峰も見えています。 |
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旭岳の向こうに見えるは、白馬の影、影白馬です。 この日の気温は−6度でしたが、しばし朝日に輝く絶景を楽しみました。 そして、白馬山荘に一度戻り、朝食を食べ少し寝ます。 ほんとは、もっとゆっくりしたかったのですが、白馬山荘は部屋を8時に空けないといけないので、そうもいきませんでした。 |
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白馬山荘を出発して、もう一度白馬岳山頂に行きます。 前日と打って変わって、いい天気です。視界も良好です。 写真は、上から南から西方面、西から北方面、北から西方面です。 富士山は見えませんでしたが、南アルプスはかろうじて見えていました。 そして、僕は能登半島の全景が見たかったのですが、残念ながら能登半島はうっすらかろうじて一部が見えているだけでした。 それでも、北アルプスはほぼ見えていますし、妙高山や戸隠山、八ヶ岳などすごく恵まれた絶景を堪能することができました。 しかし、本音を言うと、能登半島の全景をなので、また白馬岳には登ると思います。 |
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さあ、雪に気をつけながら、下山開始です。 昨日地獄だった村営頂上宿舎と白馬山荘の尾根道も、剣岳を眺めながらの最高の気分で進めます。 |
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下山途中で、小蓮華山方面を見ます。 山頂までくっきりと見えています。 この日は、連休初日だったので、たくさんの人が登ってきていました。 雪も、前日と比べて、驚くほど解けていたので、下山は4時間ほどですることができました。 今回はひどい登山になりましたが、白馬岳は非常にいい山だと思います。 おそらく、今後、何回も登山することになるだろうと思います。 |
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2011年10月
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