赤石岳から荒川岳(悪沢岳)縦走
登山のメインページへ
赤石岳-荒川岳(悪沢岳)縦走登山荒川岳は、前岳・中岳・東岳の三山からなる山で、そのうちの東岳(悪沢岳)は、標高3141mの山で、日本100名山のひとつでもあります。そして、日本で6番目に高い山です。前岳・中岳・東岳の荒川三山は、どれも標高3000mを越えているスケールの大きい山です。 荒川岳は、南アルプスの中でもかなり奥まった場所にあります。 すぐ近くには日本で7番目に高い赤石岳もあり、この2つの山を2泊3日で縦走登山するのが、一般的です。 基本の登山基地は椹島で、ここを起点に反時計回りで悪沢岳と赤石岳を縦走する人が多いのですが、私は時計回りで縦走してきました。 登山基地である椹島までは、一般車は通行止めで、東海フォレストの無料送迎バスを使います。無料といっても、赤石小屋や千枚小屋・椹島ロッジなどの東海フォレストが経営する山小屋に宿泊することが条件です。 この荒川岳を椹島から登山開始し、赤石小屋に宿泊し赤石岳を登山して、そのまま悪沢岳まで縦走し、千枚小屋に宿泊して下山した登山レポートのその2です。 その1椹島から赤石岳山頂まではこちら |
|||
まずは、赤石岳から小赤石岳までの標高3000mの縦走です。 先ほどまでガスっていたのが晴れ、絶景を見ながらの最高の縦走です。 アップダウンは小さいのですが、さすが3000mだけあって、空気が薄く早く進めば息が切れます。 振り返ると、赤石岳のどっしりとした姿がありました。さすが、日本で7番目に高い山だけあって、すごい存在感です。 |
|||
標高3081mの小赤石岳に到着しました。 赤石岳から小赤石岳までのコースタイムは約20分でした。 小赤石岳からの景色は最高です。富士山もよく見えますし、これから縦走していく荒川岳も見えます。 振り返ると赤石岳はもちろん、今縦走してきた道もよく見えます。 上のパノラマ写真は赤石岳方面、下のパノラマ写真は木曽山脈方面です。 |
|||
小赤石岳から先は、一気に下ります。 何かは分かりませんが、地面の植物が紅葉していてきれいです。 |
|||
長い下り坂の途中から荒川三山を望みます。 この先、まだまだ下ったあと、大きく上るのがよく分かります。 ちなみに、荒川小屋も見えます。 |
|||
下りに下って小赤石岳から40分で、大聖寺平に到着しました。標高差300m以上の大きな下りでした。 浮き砂利に注意しないと、足首を捻挫するかもしれません。 大聖寺平は、荒川岳と赤石岳の間のコル部にあるとても広い場所です。なかなか壮観な景色です。 大聖寺平には、小渋川方面の登山道との分岐もあります。 |
|||
大聖寺平から荒川小屋までは1.3kmです。 大聖寺平から荒川小屋までは、さらに下っていきます。といっても、比較的平坦な下りですので、ペースが上がります。 |
|||
大聖寺平から30分で荒川小屋に到着しました。 荒川小屋は東海フォレストが運営するきちんとした山小屋なので、1泊2食の宿泊ができます。 食事のみもできるようです。 赤石岳と荒川岳の縦走において、荒川小屋が一番低い場所です。ここから、標高差500mの上りなので、休憩しておきましょう。 トイレもあります。100円です。 |
|||
荒川小屋を出発して、少しの間は比較的緩やかに上りますが、その先は急登の連続です。 とはいえ、とくに難しい個所は一切なく、そういう意味では楽かもしれません。 途中、鹿の食害を防ぐ囲いがあって、フェンスを空けてそこを通過します。 こんな南アルプスの奥地で、しかも2700mを越えているような箇所なのに鹿がいるんですね。 |
|||
荒川小屋からプチ休憩込みで90分で、中岳直前の稜線上の縦走路との合流点まで登りきりました。 ここで初めて、南アルプスの北半分を望むことができます。 |
|||
反対方向になるのですが、荒川3山を征服したいので、前岳に向かいます。 といっても、高低差はありませんし、すぐそこです。 よほど時間や体力に余裕がない場合を除いて、ぜひ前岳に行くことをおすすめします。 |
|||
分岐から5分ほどで、標高3068mの荒川前岳に登頂しました。 この稜線に出てから景色はいいので、前岳からの景色に新たな感動は沸きませんでした。 |
|||
今、前岳まで来た道を戻り、今度は荒川中岳に向かうっていうか縦走コースを進みます。 荒川中岳は、分岐からすぐそこです。 よって、前岳から10分とかかりません。 どうして、前岳と中岳が別の山になっているのかさえ、よく分からないほどの近さと高低差です。 |
|||
標高3083mの荒川中岳に登頂です。景色はもちろん絶景です。 右写真には、荒川小屋からの道や雲をかぶった赤石岳が写っています。 左写真は、悪沢岳を望んだものです。 中岳避難小屋も見えています。 |
|||
中岳避難小屋です。 中岳避難小屋は、赤石避難小屋などと同じで東海フォレスト系列の山小屋で宿泊もできます。 ただ、カップ麺などの軽食しかなく、ちゃんとした食事はできません。 他の東海フォレスト系列の山小屋と同じで、小屋の外にトイレもあり、100円で使用できます。 |
|||
中岳から悪沢岳までは、まずはがっつり下らされます。 |
|||
約20分でコルに到着しました。 コルまでは、下りやすい道で比較的楽なのですが、中には両側がキレている所もあります。 |
|||
悪沢岳までの上りは、かなりハードです。 最初は普通の上りですが、中間から上部にかけては、岩登りの連続で、両手を使わないといけないような難所もあります。本来なら鎖が欲しいところですが、鎖はないので慎重に登る必要があります。 ただ、悪沢岳に登るのは、通常ある程度のレベル以上なので難なくパスできると思います。 |
|||
悪沢岳山頂が見えてきました。 でも、まだ直前が結構な上りだったりします。 |
|||
コルから登ること50分で日本で6番目に高い荒川東岳に登頂できました。東岳は通常、悪沢岳と言われることが多いです。 もちろん日本100名山です。 悪沢岳山頂は、ごつごつしていますが、そこそこ広いです。 前岳・中岳・東岳と荒川3山を征服できました。 |
|||
悪沢岳からの景色は、文句なしの絶景です。 まず、上の写真(北側方面)ですが、塩見岳から北岳までの稜線がバッチリ。その奥には、仙丈ヶ岳も見えますし、甲斐駒ケ岳の白い山も見えます。雲の間から八ヶ岳なんかも見えます。 下の写真(南方面)は、赤石岳などの山々が望めます。晴れて空気も澄んでいたおかげですごい景色です。 東方面は雲が多くて、富士山を望むことはできませんでした。ちょっと残念。 あまりの景色の良さと、天候の急変がないと判断したので、15時を過ぎているにもかかわらず、悪沢岳山頂で50分くらい景色を眺めていました。ちなみに、時間も時間だったので、悪沢岳山頂は貸切状態でした。 |
|||
登山は道具選びから、技術の身につけ方次第で、大きく疲れ具合や楽しみ方が変わります。 それらを知らないと危険な上にただの苦行でしかありません。しかし、実際にそれらをきちんと教わる機会はほとんど存在していません。 そこで、まさにうってつけのDVDとテキストから構成された分かりやすい登山教室を紹介します。 それを見て、登山を学び登山ライフを楽しみましょう。登山ができると、旅行の幅もう〜んと広がりますよ。 あの有名なアルピニスト野口健も推薦する登山家 小西浩文の『目で見てわかる登山教室』 |
|||
悪沢岳で最高のひと時を過ごした後は、本日泊まる予定の千枚小屋を目指して出発です。 もう、16時前なので少し焦ります。 まずは、丸山に向かいます。 |
|||
悪沢岳から丸山へは、前半と後半でガラリと雰囲気が違います。 悪沢岳がゴツゴツした山なので、最初は岩場の縦走路です。よって、慎重に進んで行きます。そこを抜けると、平らで広い道を緩やかに進みます。後半は、爽快で気持ちいいです。 |
|||
標高3032mの丸山まで来ました。 悪沢岳から25分です。 結構下った感はありますが、まだ3000m以上です。 丸山山頂は、すごく広いです。 丸山でちょいと休憩です。 |
|||
次の千枚岳へ向けて進みます。 千枚岳へは、一度下ってから上ります。 前半のコル部までは、比較的緩やかに下ります。 |
|||
コルから先の丸山−千枚岳間の後半は、前半と違って岩場になります。 両手を使わないといけないような所もあり、かなりの難所です。おまけに、南側がキレています。 でも、鎖はありません。とはいえ、距離が長くないので、慎重に進めば問題ありません。 |
|||
丸山から35分で千枚岳に到着しました。 標高は2880mです。しかし、随分下りてきた感があります。 千枚岳は、二軒小屋と椹島への登山道の分岐点になります。 ピークごとにのんびりしていたせいか、時間は17時です。少し焦りますが、千枚小屋までは、30分ほど下るだけです。 |
|||
千枚岳からの景色は、今までのピークがよすぎたせいか、それ程でもないように感じます。 しかし、十分な景色です。左写真は、200名山の笊ヶ岳や井川方面の景色。 右写真は、赤石岳です。 |
|||
千枚岳から千枚小屋へは、少し下ると林の中に入り、景色が無くなります。 その中を比較的緩やかにだらだら下っていくという感じです。 |
|||
千枚岳から30分で千枚小屋に到着しました。 赤石小屋から12時間以上の長い行程でした。 GPSで測った距離は21kmでした。といっても携帯アプリなので、そんなに正確ではありません。 千枚小屋の宿泊と椹島までの下山レポートはこちら。 コースタイム 赤石岳 → 60分 大聖寺平 → 30分 荒川小屋 → 90分 中岳 → 70分 悪沢岳 → 60分 千枚岳 → 30分 千枚小屋 |
|||
大きな書店でも登山関連本が充実している所は少ないのが現状です。 そこで、登山関連書籍と登山地図を最大級で取り揃えてみました。 登山関連本と登山地図の百貨店 |
|||
|
|||
北海道から直接お取り寄せしたものは別次元のうまさです!!特に、ほっけはありえないウマさ!! おいしい北海道を釧路から ?? 専門店のかに、うに、いくら、旬の逸品をお届け! |
2013年9月下旬
・登山のメインページへ このページの上部に戻る ※当サイトはリンクフリーです。