キナバル山登山レポート(マシラウルートでの下山)



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キナバル山登山レポート

キナバル山登山(マシラウルートでの下山レポート)

キナバル山は、マレーシアにある東南アジアで一番高い山で、標高4095mです。
このページでは、キナバル山の山小屋のひとつであるラバンラタレストハウスから、マシラウルートでの下山レポートのページです。

ラバンラタレストハウスまでの登山レポートはこちら
ラバンラタレストハウスの宿泊レポートはこちら
ローズピークを登頂して、ラバンラタレストハウスまで戻ってきた登頂レポートはこちら
まずは、ラバンラタ小屋からマシラウルートの分岐点まで下山します。

途中には、5km地点のシェルターがありました。
キナバル山登山道
マシラウルート分岐点 ラバンラタから2km、いよいよマシラウルートに突入です。
ゴールのマシラウネイチャーリゾートまで6kmです。

ティンポホンまで普通のルートで下ると4kmですから、マシラウルートは健脚向きのコースと言えます。
マシラウルート 木いちご
マシラウルートに入るとジャングル感が増します。
分岐直後に食べることができる木苺もありました。なかなか美味でした。
ウツボカズラ ウツボカズラ
すぐに、食虫植物ウツボカズラの群生地になります。

オリジナルルートには、小さなウツボカズラだけで毒々しい大きいウツボカズラは見当たりませんでしたが、マシラウルートにはこの手のボルネオ独自のウツボカズラがたくさんあります。

ただ、基本的には、この群生地がメインになります。たくさんのウツボカズラがぶら下がっている所もあります。

ハート型の葉が屋根のようにかぶさっているウツボカズラも多数ありました。
ウツボカズラ群生地
上り坂もあります。

しかし、このマシラウルートは、本格的な登りが最後に待っています。
マシラウルートのシェルターです。
オリジナルルートと比べたら、シェルターは少しみすぼらしい感がります。
ちょっと離れていますが、トイレもあります。
しかし、トイレもやはりキレイさ等色々とオリジナルルートよりおちる。
シェルター
マシラウルート マシラウルート
下りだけでなく、上りもあり、かなりバラエティーに富んだルートになっています。
熱帯の植物 植物に目をやると、やはり日本離れしていて非常におもしろい。
一瞬たりとも見逃せない楽しさがあります。
ピーク ピークのシェルター
とあるピークに到着です。晴れたら、景色はいいみたいですが、ガイドいわく「いつもこんな感じ」とのことでした。
この先に、シェルターがあり、朝食のお弁当を食べました。
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マシラウルート マシラウルート
どんどん下っていきます。下るにつれ、ジャングル感は増していきます。
ほんとにすごいです。苔もすごいのですが、木に木が宿っていたり、蔦が木にからまっているのは当たり前です。
マシラウルートの橋 ジャングル
下りきると、川があり、橋を渡ります。
川は、東南アジアの濁った水が流れているかと思ったら、意外にもきれいな水が流れていました。
橋から下流を眺めると、まさにジャングルの中を流れる川という景色を望むことができます。
木に生えた見事な苔です。
基本的に、どの苔も立派なのですが、この苔が一番見事だったと思います。
苔
マシラウルートの吊り橋 橋のほんの少し先には、もっと大きな川を渡る吊り橋があります。揺れますよ。

この吊り橋を渡ると、マシラウルート最大の本格的な登りになります。
吊り橋の先を少し登るとシェルターがありますので、この先の登りの為に、休憩することをおすすめします。

マシラウルートのシェルターにもリスはいるのですが、通常ルートほどの数がいないのと、人間の手からから直接エサをもらうほど人間慣れはしていませんでした。
シェルター
マシラウルートの滝 シェルターの少し先に、がありました。
ただですらフィトンチッド満点なのに、マイナスイオンも加わります。
マシラウルート マシラウルート
マシラウルート シェルター
マシラウルート マシラウルート
道はどんどんジャングルの中を上っていきます。
とにかく、植物の生存争いがすごい!!木には、まず苔か球根が付いています。
つまり、木から別の植物が生えているわけです。
また、日光の争いもすごく、少しでも日の光を浴びるために、木がかなり高くなっています。
これが、熱帯雨林の植物。
マシラウルートのシェルター 下を望む
ついに長い上りの区間も終わり、最後のシェルターに到着しました。
ここは、眺めがよさそうなのですが、曇っていて景色は望めませんでした。
登り始めてからの時間ですが、休憩込みで1時間半くらいでした。
休憩なしなら1時間ほどだと思います。ちょっとした登山です。
がっつりと下った後に、この登りですから、ちょっときついかもしれません。
登山は道具選びから、技術の身につけ方次第で、大きく疲れ具合や楽しみ方が変わります。
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マシラウルート マシラウルート
さあ、あとはマシラウネイチャーリゾートのゴールに向けて、下っていくのみです。約40分の下りです。
巨大なダンゴ虫 天然バナナ
下りはきついのですが、巨大なダンゴ虫にであったり、野生のバナナがあったりと相変わらず楽しいので、それほど苦痛ではありません。
運が良ければ、カラフルな鳥や巨大なカタツムリにも出会えるかもしれません。
マシラウルートゲート マシラウルート登山口
下り切ったら、最後少し平らな区間があり、マシラウルートのゴール地点に到着しました。
キナバル登山の終了の瞬間である。
きつかったけど、これほど楽しい登山はいまだ経験したことがありませんでした。

コースタイムは、ラバンラタレストハウスから、思いっきり休憩して6時間でした。
マシラウルートの登山口にあるキナバル登山コースの地図です。

右に延びている部分が部分がマシラウルートです。
キナバル登山地図
マシラウネイチャーリゾート 登山口のすぐ近くにあるマシラウネイチャーリゾートのレストランです。
このツアーでは、ここで昼食です。

で、近くのロッジに宿泊します。
夕食と翌日の朝食もこのレストランでとります。

マシラウネイチャーリゾートの標高は約1900mです。
翌日は快晴!

マシラウネイチャーリゾートから見るキナバル山
ローズピーク付近というより、かなり東手の岩山ですが、キナバル山の高さとゴツゴツシタ感はよく伝わります。
キナバル山
キナバル山全景 キナバル山
マシラウネイチャーリゾートから、キナバル公園本部までは、かなりの距離がありますので、車で移動します。

途中、キナバル山の撮影ポイントがあり、撮影タイムがありました。
左の写真がそれなんですが「晴れていてくれてありがとう」としか言いようがない。
キナバル山全体の絶景です。左奥にローズピークは位置します。

右の写真、車内から撮影したものですが、キナバル山の高さがよく分かると思います。
公園本部から見るキナバル山 キナバル山公園本部からのキナバル山の眺めです。初日には見えなかったキナバル山がよく見えます。

この公園本部でカラフルな登山証明書がもらえます。マシラウルートも踏破したので、マシラウルートの分ももらえます。

ちなみに、登頂できなかった人には、白黒の登山証明書が発行されるようです。

これで、本当にキナバル登山が終了です。
キナバル登山の個人的な総評・口コミですが、初めての海外登山・初めての4000m以上の登山としては、技術的・体力的・金銭的にも、まさに打ってつけの最高の山だと思います。

ツアー会社の説明だと、富士山が登れる方ならだれでも登れる富士山レベルと言っていましたが、ちょっと間違っています。明らかに富士山よりきつい。私以外の登山メンバーも同じ感想でした。

まず、登る標高差が富士山の1400mより断然でかい2200m。そして、距離が長い。
次に、4000mオーバーの山ということ。高山病では、4000m・6000mにはラインがあるなんて言われていますが、実際にありました。

最後に、ロープ場など、ほんの少しの技術的なものが必要になります。まあ、これは誰でもパスできるレベルなので心配いりませんが…

ただし、富士山と比べて明らかにいい点(楽な点)があります。まず、山小屋が快適。
そして、入山制限があるため、込み合っていない。
さらに、登山道の整備がすごく、休憩施設やトイレが充実。

以上を考えて、キナバル山は、中・上級山だと思いますが、初級者でも登ることはできますよ。

キナバル山は、晴れたら、本当に最高の山です。熱帯のジャングルを登り、雲海も望め、星空もきれい。
さらに、山頂付近の奇岩の数々。山頂からの景色は素晴らしく、もう最高の山です。
そして何より、日本にはない4000mの山に登ったという誇りを持つ事ができます。

ツアーを使わないとなかなか登山することがでいませんが、逆にキナバル登山ツアーを使えば、快適で安全な最高の海外登山をすることができます。
絶対、おすすめできますので、ぜひ、キナバル登山にチャレンジしてみてください。
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私も、これでキナバル登山のイメージを掴み、キナバル登山をすることに決めました。
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2013年2月  

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