剣岳登山 早月小屋で宿泊しての下山レポート
剣岳登山 早月小屋で宿泊しての下山レポート 2010年9月下旬剣岳(剱岳)は、富山県にある標高2999mの北アルプスの山で、日本100名山のひとつです。このページは、剣岳を早月尾根で登山したレポートとカニのタテバイとカニのヨコバイで遊んだ後の下山レポートです。 剣岳の下りは、上りと違ってまた随分と雰囲気が変わりますので、下山レポートとして切り離しました。 ということで、早月小屋で宿泊しての剣岳の写真たっぷりの剣岳登山レポートのその3です。 |
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早月小屋で宿泊するので、剣岳山頂を出発した時刻は13:50でした。 少しですが、雲が広がってきています。 まずは、カニのヨコバイ方面との分岐まで行きます。 ここをまっすぐに行けば、早月尾根です。 下りなので、下がよく見え、雲より高いのがよく分かります。 |
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分岐してからの山頂付近は、鎖の連続です。 といっても、そんな急すぎる崖を下りるという感じよりは、岩場を下りるという感じです。 鎖が無くても十分通過できますが、そこは下りです。しっかりとアシストさせてもらいます。 1箇所長い鎖場があります。100m近く鎖が張ってあるんじゃないでしょうか。 ただ、もちろん、そのすべてに3点支持が求められるということは無く、慎重に進めば、中級者でもなんなくパスできます。といっても、油断は禁物です。落ちたら確実に死ぬような箇所もあります。 それと、落石には十分注意してください。 とはいえ、ずっと緊張している必要は無く、鎖場の切れ目は随所にあり、そこでは息を整えるスペースもあります。 |
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ここがカニのハサミといわれる難所なんでしょうか? カニのタテバイとカニのヨコバイと違ってカニのハサミのプレートはありませんので、よく分かりません。 鎖でアシストしながら横に慎重に進んでいきます。 |
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そして、標高2800m地点まで下りてきました。 山頂からここまで一度マッサージ休憩をしたのもあってか1時間かかりました。 ここまで来たら、とりあえず鎖場は終わりです。 ちょっと筋肉痛の片鱗と関節が痛くなり始めていました。なので、ここではよりしっかり足をマッサージしたりしながら休みます。 ここは、絶好の休憩ポイントです。 |
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2800m地点からも、鎖場こそ無くなるものの、急な下りの連続です。 何回もマッサージ休憩を取りながら、早月小屋までゆっくり下山します。 そういう事情もあってか、早月小屋に着いたのは17:10でした。登りよりもかかっている… 途中、下り方面を眺めながら下山していると、前方の山がきれいに雲の進行の壁になっている景色と出会えました。 |
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早月小屋の料金は、素泊まりで6000円です。1泊2食で9000円。夜飯はカレーライスらしいです。 荷物は、部屋の外のブルーシートに置くことになります。部屋はきれいです。 この日は、同じ部屋は僕以外に2人でした。 この早月小屋ですが、水が無い。トイレも、消毒薬があるだけです。もちろん、ペットボトルの水は売っていますが、それで手を洗うのも…まあ、ウェットティッシュは持っていたので、それで手や顔や体を拭きます。 さらにマイナスポイントとして、トイレはかなり臭いです。プラスとしては、ビールはちゃんと売っています。 いろんな山小屋に泊まっていますが、愛想も含めてサービス面では最低です。 |
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この早月小屋ですが、サービス面を考えると最低なのですが、この早月尾根の長丁場を考えると利用価値は高いと思います。 また、ここからの景色は最高です。夕日はダメだったのですが、夜には、富山平野の夜景がとてもきれいに見えました。夜なのに、富山湾の形も分かります。 そういう、夕陽や夜景という付加価値的な面から見ると、非常に便利な山小屋だと思います。 |
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朝5時に起床。 夜中に結構な雨が降っていましたが、翌日はきれいにあがっていました。 部屋の窓から、富山湾が見えます。 朝食を食べ、トイレを済ませ、準備運動をして6時に早月小屋を出発し、すぐそこの見晴台に向かいます。 |
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見晴台からは、朝の静けさの中、富山湾をはじめ、剣岳山頂や立山方面がよく見えます。 ここで、10分ほど景色を堪能して、6:10に下山開始です。 |
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登山は道具選びから、技術の身につけ方次第で、大きく疲れ具合や楽しみ方が変わります。 それらを知らないと危険な上にただの苦行でしかありません。しかし、実際にそれらをきちんと教わる機会はほとんど存在していません。 そこで、まさにうってつけのDVDとテキストから構成された分かりやすい登山教室を紹介します。 それを見て、登山を学び登山ライフを楽しみましょう。登山ができると、旅行の幅もう〜んと広がりますよ。 あの有名なアルピニスト野口健も推薦する登山家 小西浩文の『目で見てわかる登山教室』 |
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早月小屋からの下りも、1段50cm以上はしょっちゅうなので、膝をかばいながら慎重にゆっくり下っていきます。 深夜に雨が降ったせいで、ロープも湿っています。 あと、足元もぬかるんでいたりして、非常に滑りやすく気を遣いました。 |
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朝日に照らされて輝く猫又山です。 | |||
2000m付近には少し平らな箇所があり、そこに池というか湿地帯というかそういうものがあります。 | |||
その先も、森の中を急な坂で下っていきます。膝の負担は相当なものです。 途中、馬場島が見えたりもして、あそこまで下山しないといけないと思い、うんざりします。 |
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登りでは気づきませんでしたが、こんな奇妙な形をした杉がありました。 お化け杉といったところでしょうか。 どことなし、ドラクエとかのRPGに登場する木のモンスターって感じがします。 |
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1000m付近の平らな道が続く所は、かなりありがたいです。 ですが、深夜の雨でかなりぬかるんでいて、どうしても靴が汚れます。 |
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そして、標高1000mまで下りてきました。 あとは、一気に馬場島まで下山しますので、ここでしっかり休憩します。 |
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登山口付近の下りです。よく整備されていますが、相当な坂です。 登山口からいきなりこれだから剣岳登山はすごい。 |
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そして、9:30に登山口に戻ってきました。 剣岳からの下山完了です。 休憩時間込みとはいえ、早月小屋から3時間20分かかりました。実際に動いていた時間も3時間近くです。 もう、膝はガクガクプルプルです。 |
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とりあえず、剣岳登山に不要な荷物置き場として張ったままのテントを干してから、撤収します。 | |||
早月川を渡る橋から剣岳を眺めます。 山頂は、雲がかかり見えませんが、今まであそこを登っていたんだと思うと感無量です。 |
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剣岳は、さすがに岩場の山です。山頂付近は鎖の連続で気が張りますが、中級者以上なら問題ないと思いますし、初級者でも行けるのではと思います。 この早月尾根での剣岳登山は、そういう意味では技術より体力のほうが必要になるのは間違いないです。日帰り登山もできますが、無理せず余裕を持って早月小屋で泊まるかテントを張ってゆったり登山することをお勧めいたします。 とはいえ、山頂からの景色はまさに絶景なので、とても大変な登山ですが剣岳登山は登山をする人には、ぜひ登ってもらいたい山と思います。 立山の室堂からでもいいので、ぜひ、剣岳登山に挑戦してみてください。 以上で、早月尾根での剣岳登山レポート3部作を終了します。 なお1部と2部の、剣岳山頂までの登山レポートはこちら。 カニのタテバイとカニのヨコバイはこちらです。 どちらも写真たっぷりなので、いきなりこのページを読んだ方は、それらのレポートもどうぞ。 |
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